幸福って、どこにあると思う?


それは、ある晴れた日の


『幸福論』


「ねぇ一角、幸福ってさ、どこにあると思う?」

ある晴れた日の、ある一室で
何気なく話された、幸福論

「僕はね、地面の上に、絨毯みたいに敷かれてるんだと思うんだ。
僕らはその地面の上を歩いてるだろう?つまり、僕らはいつでも幸福の上に生きて
るって事なんだよ。悲しいね。それでも僕らは気付かない。
いつでも、日常が幸せだなんて思ったことないだろう?」
「いきなりどうしたんだよ、弓親」
「答えてよ、僕の質問に。幸福ってどこにあると思う?」

少しうつむいてそう尋ねるお前
いつもの自信たっぷりの表情とは結び付かないほど
寂しそうで

「ねぇ…一角」
「そんなこと聞いてどうすんだよ」
「酷い!僕がもし明日死んじゃったらどうするのさ!!」
「それとこれとは関係ねぇだろ!?」
「関係ないだって!?一角の冷血漢!!おたんこなす!!」
「何とでも言え」

今になってみれば
お前が何でこんなこといきなり聞いてきたのかは
わかんねぇ事だけど

「…俺は…そうだな…」

俺の答えは
やっぱり今も変えられねぇよ

「…俺は…幸福は太陽の近くにあると思う。
背伸びしたって届かねぇから、みんな頑張って幸福を手に入れようとするんじゃねぇか?
何度も何度も太陽に向かって飛び上がって、それがたまたま掴めたり掴めなかったり
するときが幸せや不幸せを感じるときなんじゃねぇか、と、思う。」
「…つまり、幸福はその辺に転がってる物じゃないって事?」
「まぁそんな感じ。いつも幸せなら頑張って生きる意味ねぇじゃねぇか。」
「ふーん…ロマンチックすぎ。偽善者。」
「うるせぇ。」

お前が、例えばそれまでの毎日に幸福を感じていたなら
俺はそれでよかったと思ってる
もう確かめる術はねぇけど

でも、気付きはしたんだ
幸福は地面の上にもあったって事に
お前がふっと消えてから
感じるものは全て無感動だから

でも、だからこそ、俺は太陽の近くにある幸福を掴まなければならないと思った
それはやっぱり俺の幸福論で
俺がこれを乗り越えて、それでも幸せになる術は、雲よりも高いところにある幸福を
掴む以外、ない。

「…なぁ、そうだろ…?…弓…親っ…!」

お前の墓前で、あの時泣きながら誓った。
未だに、掴めちゃいねぇけど
お前がいないから、幸福なんてもの、一生掴めねぇのも分かってるけど
それでも俺は、頑張って太陽に向かって飛び続けなきゃならねぇ
それが、俺の幸福論である限り


ある晴れた日の、ある一室で
語られた幸福論は

今も、胸の中
願い続けられる

 

愛すべきヲタモダチの柚朝乃亜ちゃんからサイト開設記念に頂いちゃいました!!
最近本誌がひたすら弓親片想いで角弓に飢えていたので、もう萌えすぎて悶えました・・!
一角が弓親好きすぎて、素敵すぎ・・!あーもう大好き!(錯乱中
弓親は突然こういう難しい質問を突拍子もなく投げかける子ですよね!
でも一角もちゃんと真面目に言葉を捜して答えてあげるのですねー!あーかわいいなぁ。
つか、ギンイヅ書きさんなのに角弓書かせちゃってすみません・・・。

乃亜ちゃん、素敵角弓をありがとうございました!
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永遠の四葉

 

 

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