●君が好きな僕●


昔長かった髪を切ろうと思ったのは、
女としてではなく男として君のそばに居続けようと思ったから。
死神になると決めたあの日、結っていた髪を解いて刀を入れた瞬間、
君は一瞬なんともいえぬ表情を見せたけれど、僕は構わず刀を切り進めた。
美しかった黒髪は、生きているみたいに波打って風に飛ばされ、
そのまま散り散りになったのを今でも覚えている。


それでも、まだ少しだけ男にしては長めにしたままなのは、君が綺麗だと言ったから。

「おまえ戦うとき、髪邪魔になんねぇのか?」

といつも君は訊くけれど。
本当は髪が風を受けて揺れる瞬間を、君が気に入っていることを僕は知っている。
だから、戦いの後わざと背後にいる君を意識して髪を掻きあげてみたりして。


またナルシストだと笑われるから絶対言ってはやらないけれど、

僕を好きだと言う君が好き。








弓親がナルちゃんでいられるのは、一角がいてこそなんだよ、って事が書きたかった(笑)
髪と指の綺麗なひとが、さらりと髪をかきあげる仕草が大好きです(何フェチ?

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