アンビヴァレント 「ね、もう一回」 仕方ねぇな、なんてぼやきつつも律儀にもう一度キスをくれる。 きっと君は知らない。 君が戦いに赴く後姿を見るたびに、いつも思うことがある。 そんな僕の心の内など君は知らないだろう。 君が苦しむのを見て、耐え切れず加勢して君のプライドを傷つけても。 「一角。」 「本望だ」と言うのは、嘘じゃなかった。 「僕の目の前以外で死んだら許さないから。」 君は変なところでやさしいから、僕が君なしじゃ生きてはいけないことさえ、知っているのだろう。 「あたりめーだ。」 強靭な腕に抱きしめられながら、僕は目を閉じた。 愛してはいけない愛してはいけない愛してはいけない。
終
一角が死ななくて本当によかったなぁと思います。 |
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||